漫画『アンメット -ある脳外科医の日記-』の実写化に至った経緯を教えてください。
企画探しも兼ねてよく本屋に行くのですが、3年ほど前にたまたま平積みされている原作の第2巻を見つけました。第2巻の表紙はミヤビの1カットで、帯に「脳外科医」「記憶障害」と書かれていたのにすごく引き付けられて。前半を読んでこれはすごいと思い、すぐに企画書を書きました。
原作では三瓶が主人公ですが、その時点でミヤビを主人公にという気持ちがあったのですね。
主人公自身が回復の不完全な状態でも、日々を強く生きていることを彼女の目線で描いていくことにすごく意味を感じています。読み進めていく中で、脳疾患には後遺症がつきもので命が助かって終わりじゃないというところが、この作品の肝になると思いました。ドラマでも患者さんのほとんどが回復は不完全だし、その後の人生をどう生きていくのかという部分に想像を膨らませながら見ていただけると嬉しいです。