本ツアーは、ロケ以外の撮影の全体像を把握することで、ロケ誘致を行う地域・企業のロケ対応の強化・広がりや、業界理解を深めることを期待して実施されました。
さらに、制作側が地域や企業でのロケ撮影に〈何を求めて〉いるのかを知ることも狙いの一つ。撮影所でしか知ることのできない、映像制作の裏側を知るツアーです!
当日は、制作部の皆さんとの情報交換の時間も設け、双方にとって有意義な時間となりました。
丁度ロケ場所を探していた制作者と早速話が進んでいるとか…?
ロケなび!では、このように撮影受入れにとても前向き&情報を把握している自治体・企業をご紹介しています!
※「ロケツーリズム協議会」はロケなび!がマニュアル監修している、ノウハウ共有や制作者×自治体・企業のマッチングを行っている会です。
参加者が視察した【東映株式会社】とは…?
1951年創立の映画をはじめとする多様な映像制作を中心に多角的な展開を手掛ける「総合コンテンツ企業」。最高の映像エンターテインメントを世界中に提供しています。
今回視察した「東映東京撮影所」は『相棒』シリーズや仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなど、数々の大人気作品が撮られています。敷地中には複数のスタジオや美術制作室など東映作品の要となる施設が完備。
撮影受入れに前向き!【参加団体一覧】
今回は、10の地域・企業から15名がツアーに参加。一つでも多くの学びを持ち帰ろうと、積極的に参加される姿が印象的でした。
・福島県白河市
・千葉県旭市
・千葉県館山市
・静岡県川根本町
・熊本県熊本市
・北海道中央バス
・JR横浜支社
・渋谷PARCO
・スポーツクラブNAS
・カプラス
上記自治体・企業は、ロケ対応の経験も豊富な上に、本ツアーを通して撮影全体の知識も学びました。
今後の作品で、思い当たるロケ地がある方は、是非一度ご相談を!
写真:集合写真
【案内人:菊池淳夫プロデューサー】
そして、ツアーの案内人を務めていただいたのは、東映株式会社の菊池淳夫プロデューサー。「今まで映画製作で関わった地域はどこも鮮明に覚えており、今後も関わっていきたい」と話す菊池プロデューサーが、地域・企業向けに撮影所を案内する、なんとも贅沢な時間となりました。
【案内人:菊池淳夫プロデューサー】
福島市出身。1986年東映株式会社入社。宣伝部、東映東京撮影所・製作部を経て
東映本社・企画製作部へ。現在、東映テレビプロダクションに所属。
最新作『太陽とボレロ』(2022)ではプロダクションスーパーバイザーを務めた。
代表作:『鉄道員・ぽっぽや』(1998)、『ホタル』(2001)、『半落ち』(2004)、『四日間の奇蹟』(2005)、『剱岳 点の記』(2009)、『はやぶさ遥かなる帰還』(2012)、『TAP-THE LAST SHOW-』(2017)など
当日は、撮影所内の見学はもちろんのこと、東映制作部との情報交換会や質疑応答の時間も設けられました。制作者の生の声を聞き、参加者からは「地域にしかない強みを再認識した」「ロケ地を見る際、新たな視点で考えられそうだと感じた」という声も上がっていました。
写真:スタジオ視察のようす
【タイムスケジュール】
10:45~10:55 流れの説明
11:00~11:30 キャラクター倉庫見学
11:45~12:30 東映食堂にて昼食
12:30~13:30 所内見学
13:30~14:00 制作部との情報交換会
14:00~15:00 質疑応答
今回の参加団体をはじめ、多くの地域・企業がよりよい撮影サポートのための積極的な情報収集を行っています。〈ここでしか撮れない画〉を追求するロケ地に、今後もぜひご注目ください!
写真:制作部との情報交換のようす