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ホーム > 映像関係者の声 > プロデューサーインタビュー > 新しいツールを上手く使うことで新しく・面白い企画が生まれます/ テレビ東京『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の平山大吾プロデューサーに『充電、ならでは』を聞く

新しいツールを上手く使うことで新しく・面白い企画が生まれます/ テレビ東京『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の平山大吾プロデューサーに『充電、ならでは』を聞く

2020.09.18
プロデューサー
平山大吾さん
テレビ東京で絶賛放送中、旅バラエティー番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』に注目。 平山Pに「作品が生まれた経緯」「ヒットの要因」「ネタ探しについて」を語って頂きました。
どのような経緯で作品・企画が生まれたのですか?

  麻布十番の喫茶店での制作会社のプロデューサーと雑談していた際に生まれました。ヒットする番組の本質に何かあるんだろうなと考えたことから始まり、同時に「ツールかアイコンみたいなものはないか」を考えていました。しばらく走って止まることに必然性があればと思っていたので、「電動バイクでやってみる?」という話になって。電動バイクは、充電が切れると停まるので、話すきっかけが自然になります。日本には良い人が実は沢山いる、捨てたもんじゃないという事を電動バイクというツールを使った旅番組を通して知れる番組があっても良いかなと思ったのが、番組ができたきっかけです。

撮影時のこだわりは何ですか?

 電動バイクについてもそうなのですが、新しいツールを上手く使うことで新しい企画が生まれます。そういった事を踏まえると、この番組のこだわりは「ドローン撮影」ですね。見たことのない視点は引き込まれるので、長尺でドローンの画を使っています。宮城、秋田、北海道などは画になるので、視聴者は「この地に行こう」と思います。その好奇心を演出してくれるのが、ドローンと撮影隊の技術です。ドローン撮影隊は、ルートを先回りしてチームで待っています。今やドローン撮影を取り入れる番組は増えていますが、我々は広まる前から目を付けていました。この番組がきっかけでドローン撮影が定着したと言っても過言ではないです(笑)

ロケ地・ネタの探し方について教えてください。

「旬なグルメ」と「パワースポット」があるかがベースです。旬なグルメに関しては、視聴者が共感できるよう、時期を狙っています。パワースポットに関しては、そこを拠点にルートを決定したりしています。実は、神社へのお参りも積み重ねていて(笑)伊勢神宮は番組で色々お世話になっていて、我々の起点です。そういった事を毎回していると、番組が上手くいっているのも神社に行っているからではないか等、出川さんも思い始めています。まだ行けていない神社には行ってみたいですね。

次に「撮りたい・行きたいロケ地」は決めていますか?

 島に行けていないので島に行きたいです。島ロケをするとなると、どうしてもロケ時間が短くなってしまう場合があるので中々撮影出来ていません。思い出深いロケ地は、佐渡島ですね。佐渡島は日本各地の文化が融合し成り立っている場所なんです。東北から伝わった工芸があったり、京都の文化を取り入れた建物があったり。基本我々は街の人にヒアリングし飲食店などに行くのですが、ある飲食店の建物に所々京都の歴史が残っているんです。そういった何気ない文化というか物事には惹かれますね。後は、神社関連で言うと茨城県の御岩神社に行きたいです。

ゲストの選定について、どのように決定されてますか?

 主に、私と出川さんで決定しています。さんまさんや中居さんは出川さん伝手でゲストに来ていただいています。放送当初は“出川さんと仲の良い人”を中心に選んできましたが、おかげさまでこの番組に「出たい!」と言ってくれる芸能人の方が増えました。今は、そう言って頂ける方々もゲストに呼んでいます。実は、この番組に出演するために免許を取った芸能人の方も10名程います(笑)

素敵な同行ディレクターも魅力的な番組ですが、同行ディレクターの方がロケ中苦労したことなど小耳にはさんだ事などありますか?

 一番は、荷物を抱えながら移動することじゃないでしょうか。同行ディレクターの背負いこんでいる大きな荷物は10kg~15kgある音声のミキサーです。その荷物を抱えて、電動バイクに乗るので当然、充電の減りも早いわけで。充電できるところまで、押して移動しなきゃいけないのは本当に大変だと思います。併せて、番組は出川さんが先頭になり、最後尾の同行ディレクターとの間にゲストを挟んで走行します。勿論ゲストの中には、電動バイク初心者もいるわけで。そうなった時、一番怖いのが事故ですよね。同行ディレクターは事故が起こらないよう細心の注意を払って、神経を張り巡らせながら同行しています。彼らには本当に感謝です。

撮影時の出川さんはどんな人でしょうか?

 出川さんは良い意味で、一般の人との壁がない人だと思います。テレビで常に見ている出川さんのイメージがそのままです。ロケをしていると地元の人が大勢来てくださるんです。そういう人たちが笑顔で帰ってくれるのがベター。そういう空気が作れると、見ている人もそこに行きたい気持ちになるんですよね。出川さんはそういう空気を作ってくれます。この番組は、出川さんの人柄が大きいです。

印象深い放送BEST3(場所)について伺わせてください。

 難しい質問ですね。綺麗な場所というと「利尻・礼文島」「しまなみ海道」「五島列島」ですかね。「利尻・礼文島」は日本の最北端の島なのですが、日本とは思えない英国風の絶景が見られます。また、礼文島のラーメンはどの店も美味しいのでオススメです。「しまなみ海道」に関しては、夕日と橋が映えますね。「五島列島」は、出川さんも絶賛したくらい、海が常に澄んでいて綺麗です。グルメは勿論美味しいのですが、場所の印象として古い日本がある感じがして、品があるところだなと感じました。またロケに行きたい場所の1つですね。

withコロナ・afterコロナでの撮影について、今後どういう取組を行っていくかについて教えていただけますか?

 これも難しい質問ですね(笑)どうしても外ロケをしていると、こちらが撮影したくても受け入れる側が難しい場面が出てきます。今が、その時だと感じています。はっきり「こうしたい!」というのは中々言えないのですが、今は過去の番組を再編集しているので魅力を再度感じてもらいたいですね。新しいツールと企画で言うと、開放感がありながら短距離で進める「電動キックボード」での周遊も面白くなるんじゃないかなと感じています。

映像制作者を目指す方々へ向けてひと言お願いします。

 撮影に関して企画に限った事ではなく全てに繋がることですが、番組制作の際は、好奇心があり、面白いことを追求する事が大事かと思います。1つのきっかけから広げることや、温めて大きくすることが好きな人にとっては、天職だと思います。行動して、新たな発見があったり。そういう経験って、回数や年数を追うごとに熟成されるので、将来自分の役に立つと思います。是非、そういう想いを忘れずにいて欲しいですね。

テレビ東京で絶賛放送中、旅バラエティー番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』に注目。 平山Pに「作品が生まれた経緯」「ヒットの要因」「ネタ探しについて」を語って頂きました。
どのような経緯で作品・企画が生まれたのですか?

  麻布十番の喫茶店での制作会社のプロデューサーと雑談していた際に生まれました。ヒットする番組の本質に何かあるんだろうなと考えたことから始まり、同時に「ツールかアイコンみたいなものはないか」を考えていました。しばらく走って止まることに必然性があればと思っていたので、「電動バイクでやってみる?」という話になって。電動バイクは、充電が切れると停まるので、話すきっかけが自然になります。日本には良い人が実は沢山いる、捨てたもんじゃないという事を電動バイクというツールを使った旅番組を通して知れる番組があっても良いかなと思ったのが、番組ができたきっかけです。

撮影時のこだわりは何ですか?

 電動バイクについてもそうなのですが、新しいツールを上手く使うことで新しい企画が生まれます。そういった事を踏まえると、この番組のこだわりは「ドローン撮影」ですね。見たことのない視点は引き込まれるので、長尺でドローンの画を使っています。宮城、秋田、北海道などは画になるので、視聴者は「この地に行こう」と思います。その好奇心を演出してくれるのが、ドローンと撮影隊の技術です。ドローン撮影隊は、ルートを先回りしてチームで待っています。今やドローン撮影を取り入れる番組は増えていますが、我々は広まる前から目を付けていました。この番組がきっかけでドローン撮影が定着したと言っても過言ではないです(笑)

ロケ地・ネタの探し方について教えてください。

「旬なグルメ」と「パワースポット」があるかがベースです。旬なグルメに関しては、視聴者が共感できるよう、時期を狙っています。パワースポットに関しては、そこを拠点にルートを決定したりしています。実は、神社へのお参りも積み重ねていて(笑)伊勢神宮は番組で色々お世話になっていて、我々の起点です。そういった事を毎回していると、番組が上手くいっているのも神社に行っているからではないか等、出川さんも思い始めています。まだ行けていない神社には行ってみたいですね。

次に「撮りたい・行きたいロケ地」は決めていますか?

 島に行けていないので島に行きたいです。島ロケをするとなると、どうしてもロケ時間が短くなってしまう場合があるので中々撮影出来ていません。思い出深いロケ地は、佐渡島ですね。佐渡島は日本各地の文化が融合し成り立っている場所なんです。東北から伝わった工芸があったり、京都の文化を取り入れた建物があったり。基本我々は街の人にヒアリングし飲食店などに行くのですが、ある飲食店の建物に所々京都の歴史が残っているんです。そういった何気ない文化というか物事には惹かれますね。後は、神社関連で言うと茨城県の御岩神社に行きたいです。

ゲストの選定について、どのように決定されてますか?

 主に、私と出川さんで決定しています。さんまさんや中居さんは出川さん伝手でゲストに来ていただいています。放送当初は“出川さんと仲の良い人”を中心に選んできましたが、おかげさまでこの番組に「出たい!」と言ってくれる芸能人の方が増えました。今は、そう言って頂ける方々もゲストに呼んでいます。実は、この番組に出演するために免許を取った芸能人の方も10名程います(笑)

素敵な同行ディレクターも魅力的な番組ですが、同行ディレクターの方がロケ中苦労したことなど小耳にはさんだ事などありますか?

 一番は、荷物を抱えながら移動することじゃないでしょうか。同行ディレクターの背負いこんでいる大きな荷物は10kg~15kgある音声のミキサーです。その荷物を抱えて、電動バイクに乗るので当然、充電の減りも早いわけで。充電できるところまで、押して移動しなきゃいけないのは本当に大変だと思います。併せて、番組は出川さんが先頭になり、最後尾の同行ディレクターとの間にゲストを挟んで走行します。勿論ゲストの中には、電動バイク初心者もいるわけで。そうなった時、一番怖いのが事故ですよね。同行ディレクターは事故が起こらないよう細心の注意を払って、神経を張り巡らせながら同行しています。彼らには本当に感謝です。

撮影時の出川さんはどんな人でしょうか?

 出川さんは良い意味で、一般の人との壁がない人だと思います。テレビで常に見ている出川さんのイメージがそのままです。ロケをしていると地元の人が大勢来てくださるんです。そういう人たちが笑顔で帰ってくれるのがベター。そういう空気が作れると、見ている人もそこに行きたい気持ちになるんですよね。出川さんはそういう空気を作ってくれます。この番組は、出川さんの人柄が大きいです。

印象深い放送BEST3(場所)について伺わせてください。

 難しい質問ですね。綺麗な場所というと「利尻・礼文島」「しまなみ海道」「五島列島」ですかね。「利尻・礼文島」は日本の最北端の島なのですが、日本とは思えない英国風の絶景が見られます。また、礼文島のラーメンはどの店も美味しいのでオススメです。「しまなみ海道」に関しては、夕日と橋が映えますね。「五島列島」は、出川さんも絶賛したくらい、海が常に澄んでいて綺麗です。グルメは勿論美味しいのですが、場所の印象として古い日本がある感じがして、品があるところだなと感じました。またロケに行きたい場所の1つですね。

withコロナ・afterコロナでの撮影について、今後どういう取組を行っていくかについて教えていただけますか?

 これも難しい質問ですね(笑)どうしても外ロケをしていると、こちらが撮影したくても受け入れる側が難しい場面が出てきます。今が、その時だと感じています。はっきり「こうしたい!」というのは中々言えないのですが、今は過去の番組を再編集しているので魅力を再度感じてもらいたいですね。新しいツールと企画で言うと、開放感がありながら短距離で進める「電動キックボード」での周遊も面白くなるんじゃないかなと感じています。

映像制作者を目指す方々へ向けてひと言お願いします。

 撮影に関して企画に限った事ではなく全てに繋がることですが、番組制作の際は、好奇心があり、面白いことを追求する事が大事かと思います。1つのきっかけから広げることや、温めて大きくすることが好きな人にとっては、天職だと思います。行動して、新たな発見があったり。そういう経験って、回数や年数を追うごとに熟成されるので、将来自分の役に立つと思います。是非、そういう想いを忘れずにいて欲しいですね。

作品情報
テレビ東京『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』

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「電動バイクで日本を縦断する人情すがり旅」をキャッチフレーズに、出川哲朗さんの初のゴールデン帯冠番組としてスタート。『充電させてもらえませんか?』として深夜帯の4週連続放送、6本の特番を経て、2017年4月よりレギュラーに。出川哲朗さんと番組ディレクター、ゲストが電動バイクで、街の人たちに充電をお願いしながら旅をする。決まっているのは、スタートとゴールのみ。ルートは出演者次第で、充電場所は沿道の店舗や宿泊施設、民家など。店舗での撮影、充電や宿泊の交渉は出演者が行う。走行可能距離は、2時間のフル充電で約20km。

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【作品情報】

土曜夜7:54〜8:54

出演者:出川哲朗  

 

【INTERVIEW】

プロデューサー

平山大吾さん

1995年、テレビ東京に入社。編成局映画部を経て制作局へ。同番組の他『世界!ニッポン行きたい人応援団』『運動会!ザ・ワールド』『レンタルマツコ!』『有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない?』などを手掛ける。

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