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(STORY)
毎日をふらふらと無為に過ごしていた木野本郁男(香取慎吾)は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓(西田尚美)の故郷・石巻に戻る決心をした。そこには、末期がんであるにも関わらず、石巻で漁師を続ける亜弓の父・勝美(吉澤健)がいた。亜弓の娘・美波(恒松祐里)は、母の発案で引っ越しを余儀なくされ不服を抱いている。実家では、近隣に住む小野寺(リリー・フランキー)が勝美の世話を焼いていた。
ある日、美波は亜弓と衝突し家を飛び出す。その夜、戻らない美波を心配しパニックになる亜弓。落ち着かせようとする郁男を亜弓は激しく非難する。「自分の子供じゃないから、そんな暢気なことが言えるのよ!」激しく捲くし立てる亜弓を車から降ろし、ひとりで探すよう突き放す郁男。だが、その夜遅く、亜弓は遺体となって戻ってきた。突然の死に、愕然とする郁男と美波――。
「籍が入ってねえがら、一緒に暮らすごどはできねえ」年老いた勝美と美波の将来を心配する小野寺は美波に言い聞かせるのだった。一方、自分のせいで亜弓は死んだという思いがくすぶり続ける郁男。追い打ちをかけるかのように、郁男は、社員をトラブルに巻き込んだという濡れ衣をかけられ解雇となる。「俺がいると悪いことが舞い込んでくる」行き場のない怒りを職場で爆発させる郁男。恋人も、仕事もなくした郁夫は、自暴自棄となっていく――。
出演:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー
監督:白石和彌 脚本:加藤正人
配給:キノフィルムズ ©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2019年6月28日 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!
白石和彌(しらいし・かずや)監督
1974年、北海道旭川市出身。1995年、中村幻児監督主催の「映像塾」に入塾。以後、若松孝二監督に師事し、『17歳の風景 少年は何を見たのか』(05)などで助監督を務める。『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)で長編監督デビュー。『凶悪』(13)で、新藤兼人賞金賞などを受賞。主な映画作品に『牝猫たち』『日本で一番悪い奴ら』(16)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』(18)、『麻雀放浪記2020』(19)などがある。