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トップランナーインタビュー!日テレアックスオン(AX-ON) チーフプロデューサー佐藤悌さん ①

2014.05.08
プロデュース部
株式会社日テレアックスオン(AX-ON) 制作2部 チーフプロデューサー
佐藤 悌 さん
代表的な作品
バラエティ番組『世界まる見え!テレビ特捜部』
日本テレビ系列で、毎週月曜日の19:56 ~20:54に放送されている教養バラエティ番組。放送開始から20年以上経過している長寿番組である。
Qこの業界のお仕事を目指された、きっかけは何ですか?
また、どのように今のお仕事に就かれたのですか?
高校3年の時に映画『ロッキー』のリバイバルをみて、力が湧いてくるような感覚を受けまして、「人に活力を与えるものを作りたい」と思ったのがきっかけです。

大学を卒業後、就職をしませんでした。ロッキーみたいな映画(番組)を作りたいという夢があったのでハリウッドに行って2年勉強して、卒業して。でも、なんとか卒業して戻ってきたら、もう日本テレビでも新卒の資格がなかったんですよ。それで、どうしようと思ったら、当時の日本テレビグループ会社の日本テレビビデオ(*その後合併してAXONに)がギリギリOKだったんです。それで、受けて、受かって。
日本テレビビデオに縁があるなぁと思ったのが、面接のときに、奇をてらった面接(外国人の人がばーっと話しかけてきてそれにどう対応するか)だったんですけど、僕は海外に行っていたのでパっと対応できて…それがきっかけだったと思います。運が良かった…縁があったんですね。
Q佐藤さんの、御社でのご経歴について教えていただけますか?
入って一番最初に配属されたのがスポーツで『全国高校サッカー選手権大会』です。
次に、『The・サンデー』という日曜日の朝にやっている番組があり、ADに。宮崎キャンプに行ったりしたのですが、昔からジャイアンツが好きなので、もう天職だって思いました。2年目位に運よく高校サッカーで、学校紹介のVTRを任せてもらいました。2年目でやらせてもらえたのは運ですよね。
その後、97年4月にバラエティーに異動で『世界まる見え!テレビ特捜部』(以下、『まる見え』)にディレクターとしていかないかって。「嫌です」って言ったんです(笑)。不安というよりも、“スポーツは本当に筋書のないドラマだ”と感動していて、スポーツで生きていきたいと思っていて。
でも、上からは「人事だから」と。異動後は、もう厳しくて厳しくて。日本テレビの吉川圭三さんが同番組を企画して立ち上げた方で私の師匠なのですが、今もスタッフルームに貼られている吉川さんの言葉をコピーして、20年くらいずっと持っています。

「素材は番組の命です。素材を見なければいい番組はできません。素材を見ない人はこの番組をやる資格はありません。みなさんもっと素材みましょうね」という言葉です。

『まる見え』は、海外からきた素材をとにかく見て、面白さを出していく必要があります。吉川さんは、すごくチェックが厳しくて。例えば、仕上げた10分のVTRを、冒頭3秒くらいで「飛行機の飛んでいる方向が違う」みたいな。「飛行機で緊急入手って話なのに、なんで飛行機行っちゃってるんだ!入手してねーじゃねーか!」みたいのがあって。「じゃあ明日朝8時半までにやり直し」とか、ひどいときはネタ全部差し替えと言う時もありました。
97年の4月に入ったものの、あまりにも厳しくて9月に編集室で倒れました。髄膜炎で1ヵ月半くらい入院したんです。その時みんな、もう帰ってこないと思っていたようですが、何とか復帰した時に、プロデューサーはじめ皆すごく温かく迎えてくれました。それから2000年に、サブディレクターから本編ディレクターにあがりました。特番もやり、だんだん力をつけて行った感じですね。そして、2011年頃からはプロデューサーを担当しています。
Qプロデューサーとして番組を作る傍ら、プロデューサー陣を束ねる”チーフプロデューサー”をされている佐藤さん。チーフとして大事にされているポイントは何ですか?
環境づくりですね。やっぱり気持ちよく仕事ができるように。
僕が思うプロデューサーの一番大切なことって3つあります。

1つは強いチームをつくること、2つめが予算、コスト、3つめがコンプライアンス。
プロデューサーの役割は、番組をレストランに例えるならプロデューサーがオーナーシェフで、チーフシェフを演出の一番上の人。その人と、お店のメニューや素材を話しあい、予算を考える。売上も見込めたら、今度はチーフシェフが、仕事をしたいというシェフに料理を一品任せる。これがサブディレクターというところじゃないですかね。
そんなシェフたちが料理の盛り付けを考えて、じゃあこの素材買ってきて~っていわれるのが多分ADさんだと思います。そして、お客さん(視聴者)を集めるのに頑張るのがまたプロデューサーの仕事です。ステキな店構えをシェフと相談して考えたり、お客さんが入ってきて、「これ美味しいですね~」といった声をまたシェフたちに伝える。
始めに言った強いチームというのは、シェフ(スタッフ)を誰にするかということなんですが、店を作るのに、オーナーシェフの元、腕が良くてやる気のあるチーフシェフ、サブシェフ、アシスタントたちを集める。これが強いチームだと思うんです。
2つ目の“予算管理”というのは、企画段階からどの位の規模の番組になるかを考え、常に演出とどこにお金をかけ、どこを節約するか等を相談して、とにかく赤字を出さないこと。
3つ目の“コンプライアンス”は、レストランに例えれば「メニューに松坂牛だと書いてあるのに、実は海外の牛だった」というようなことを無くすことです。法令順守。

そうだ、プロデューサーに大事なのはもうひとつ“危機管理”ですね!例えばスタッフがいつ辞めるかもわからないし、撮ったものが何かの事件で世の中的に使えなくなる事だってあります。危機管理は、今でも足りないぐらいです。
私は担当番組をもっているプロデューサーの声を聞き相談にのったりします。そして、上司に「○○がこういうことで悩んでいるのでこうしましょうか?」という報告・相談をして解決に導いていくのもチーフプロデューサーの役割。やっぱり環境を整えるという事ですよね。

ディレクター時代から長年『世界まる見え!テレビ特捜部』をやっていて、今の私を育ててくれた愛着のある番組です。

貴重なお話を、ありがとうございました。

株式会社日テレアックスオン(AX-ON)制作2部チーフプロデューサー
佐藤 悌さんのインタビュー②はこちら→http://locanavi.com/voi/interview008/
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