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トップランナーインタビュー~森安彩さん~プロデューサーとは99の努力とまわりの協力の上に成り立つ仕事(1)
トップランナーインタビュー~森安彩さん~プロデューサーとは99の努力とまわりの協力の上に成り立つ仕事(1)
2013.11.08
プロデュース部
株式会社共同テレビジョン プロデューサー
森安彩
さん
代表的な作品
ドラマ
『赤い糸』『アタシんちの男子』、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』、『絶対零度~未解決事件特命捜査~』、『パーフェクト・リポート』など
Q
たくさんのヒットドラマの制作に携われていますが、この業界に入られたのはどのようなきっかけだったのですか?
子供の頃から歌やダンスで表現することが大好きだったんですが、大学生の時に高校時代の仲間達とダンスと音楽を融合させた舞台を自分達で一からやったんです。その時に演じるだけではなく、舞台の手配をしたり、衣装を縫ったり、演出をしたり、裏方の仕事をやってみて、「舞台全体を作っていくのって面白いな」と思ったのがきっかけですね。それでモノづくりや表現に関われることを職業にしたいと思いました。
Q
そこから実際にドラマの業界にはどのようにして入られたんですか?
普通に大学の就職課に行って、就職試験を受けました(笑)。共同テレビの関連会社のベイシスに受かって今に至ります。
私が入社した頃は、最初の1カ月間でドラマと情報バラエティの研修を受けて、その後希望を出して配属が決まりました。最初からドラマを希望していたので、ドラマ部に配属されて、そこから異動せずにドラマ一筋でやっています。配属されると、プロデュース部と演出部のどちらかに進むのですが、当時プロデューサーが不足していたことと、当時プロデューサーやAP(※注1)は女性が多かったので、おのずとプロデュース部の方に進むことになりました。
Q
配属当初は大変だったかと思いますが、実際はいかがでしたか?
大学時代の舞台の経験があったので、時間の不規則さとか、寝る時間がないことに驚くことはなかったですね。ただ、現場で何をすればいいのか分からないことへの焦りや、想像以上に何もできないことへの悔しさは大きかったです。
制作部の人にいろいろ教えてもらいながら、現場に一番最初から最後までいて、お弁当配りから、車の誘導、人止め、ごみのばらしなど、とにかく何でもやりながら撮影現場のことを覚えていきました。
Q
その当時、意識していたことはありますか?
毎日「やらなきゃいけない帳」というのをつけていました。今日できなくて悔しかったことを書きとめて、翌日の自分に課題を設けるんです。毎日たくさんのことをこなさないといけない仕事なので、その中で自分の実力を知って、「自分ができることは何か?」を考える訓練になりましたね。
それと、分からないことは「教えてください」とすぐに聞くようにしていました。聞かずにできないといろいろ言われますが、聞くと教えてもらえるし、そこからコミュニケーションが生まれるので信頼関係ができたりして、スタッフの人達との関係づくりにもつながりました。
とにかく、新人AP時代に現場で泥だらけになりながら身に付けたことが、プロデューサーとなった今でも基礎になっています。
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