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ホーム > 映像関係者の声 > プロデューサーインタビュー > 王道は外さず、いろんな旅をご紹介できればと常に思っています/ 朝日放送テレビ『朝だ!生です旅サラダ』の山田敬文チーフプロデューサーに『伝統』を聞く

王道は外さず、いろんな旅をご紹介できればと常に思っています/ 朝日放送テレビ『朝だ!生です旅サラダ』の山田敬文チーフプロデューサーに『伝統』を聞く

2020.08.26
プロデューサー
山田敬文さん
朝日放送テレビの老舗旅行バラエティ『朝だ!生です旅サラダ』に注目。 山田Pに「番組の有り方」「ネタ探し」や「ロケ場所に求めること」を語って頂きました。
まず、『旅サラダ』の企画の生まれ方について教えてください。

 まず『旅サラダ』にはコーナーがたくさんあります。柱となるのはゲストの旅と、旅サラダガールズが行っている海外の旅になります。

ゲストの旅は出演するゲストが決まったらアンケートをとり、どこに行きたいかや、どんな思い出があるのか等の「行きたい理由」を聞いて、その人の思いに乗せて旅をしてもらいます。基本、ゲストの旅は、場所をご紹介すると言うよりは、「その人の思い」をめぐる旅になっています。

---山田さんが気に入っている企画はありますか。

 海外の旅は、純粋に日本では見られない風景や土地を紹介できるのがよいと思っています。ゲストの旅は、ゲストに国内を旅してもらっているのですが、28年目という歴史の長い番組なので、同じ場所も出てきます。しかし、人が変わればその光景も変わってくると思いますので、そういう意味ではゲストの旅は、旅の醍醐味をうまくご紹介できているのかな、と思います。28年も続く秘訣は、こういう「人の思い」を旅にしてきた所が大きいと思います。

――素敵な話ですね。

 同じ場所でも人によって変わりますので、見ている方も「こういう見方があったのか」とか「こういう楽しみ方があったのか」ということになって新たな発見があるのだと思います。

――今はコロナ禍の状況で、今後としてはどういった展開を考えていますか?

 悩ましいところです。今は基本的に過去放送を紹介しています。スタジオやロケを再開したかったのですが、感染者数が増えてきてどうすべきかと悩んでいるところです。

旅をしたいというニーズは常にあり、今まで28年間いろいろなところを旅してきた番組なので過去の映像はたくさんあります。それを思い出してもらい、土曜の朝は綺麗な映像を見てリラックスして、旅気分を味わっていただけたら良いなと思っています。

――担当になられて印象深い放送回はありますか?

 武井壮さんがゲストに出ていただいた時に「あれでロケ良かったの?」と言われたことがあります。“笑い”や“面白さ”を意識されての発言だと思うのですが、美しい京都の東寺で美味しそうなおでんを食べる…というシンプルなシーンをそのまま見ていられるのが『旅サラダ』の醍醐味だと思っています。そういう意味で各回とも、印象深いです。

また海外の旅は、旅サラダガールズが旅をするのですが、あくまでも主役は現地の人や土地ですので、日本では見られない風習や知識を多くお届けすることを心掛けています。その中でも特に印象に残っているのは、1月2月に放送した青木愛さんのフィジー特集です。ご存知の通り、青木さんはアーティスティックスイミングの元オリンピック選手です。青木さんは10メートルといった深さを平気で潜っていきますので、これまでになかった風景、青木愛さんだからこそ紹介できたフィジーの海という映像があり、その美しさに私自身も感動しました。

 

お正月のドバイスペシャルで「旅サラダガールズ3人が行く」という企画も初めての試みでした。

今、「女子旅」というものが流行っているということで、やってみよう、となりました。

時代に即した、30前後の女の子たちはこういう旅をするのだろうな、という映像になり、いつもとはまた違うテイストになったのは良かったと思います。

――MCの神田さんは番組の中ではどういう方ですか?

 これだけアットホーム感のある番組は『旅サラダ』が先駆けだと思います。神田さんはよく『ファミリー』という言葉を使われるのですが、神田さんにとってゲストの方は『お客さま』。自分の家に友達を招いて旅の思い出話を聞くような、自然体な雰囲気を大切にしてきた番組です。

――「旅サラダ」の収録スケジュール感を教えていただけますか?

 生放送なので、毎週土曜にあわせてVTRを用意して、という感じです。

基本、オンエアの2週間~10日前にはロケが終えるように動いています。

場所にもよりますが、海外の旅は1ヶ月周期で放送しますので、季節やタイアップの関係もありますが、オンエアの2ヶ月前にはロケに行って、帰ってきて編集して、というスケジュールが多いです。基本的には一ヶ月単位です。

――一ネタを探す時、どのようなものがあれば良いですか?

 取材先と連絡を取り、許可をいただくことがまずは大切ですので、連絡先が簡単に分かればとは思います。

いろいろな番組で紹介されていることや、紹介されていないことが一覧になっていたら、それはそれでありがたいです。

――映像業界を目指す若者へのアドバイスなどありますか?

 僕はテレビの人間なので、その立場で言うと、自分が面白いと思ったことを電波に乗せて幅広い人に見せることが出来るというのが、テレビ制作の一番の醍醐味です。

自分の「面白い」を、皆の「面白い」に出来る所が醍醐味ですね。

何が面白いかというアンテナを張り、いろいろなことに興味を持って、好奇心を持って生きていくと良いと思います。

 

――ありがとうございました!

朝日放送テレビの老舗旅行バラエティ『朝だ!生です旅サラダ』に注目。 山田Pに「番組の有り方」「ネタ探し」や「ロケ場所に求めること」を語って頂きました。
まず、『旅サラダ』の企画の生まれ方について教えてください。

 まず『旅サラダ』にはコーナーがたくさんあります。柱となるのはゲストの旅と、旅サラダガールズが行っている海外の旅になります。

ゲストの旅は出演するゲストが決まったらアンケートをとり、どこに行きたいかや、どんな思い出があるのか等の「行きたい理由」を聞いて、その人の思いに乗せて旅をしてもらいます。基本、ゲストの旅は、場所をご紹介すると言うよりは、「その人の思い」をめぐる旅になっています。

---山田さんが気に入っている企画はありますか。

 海外の旅は、純粋に日本では見られない風景や土地を紹介できるのがよいと思っています。ゲストの旅は、ゲストに国内を旅してもらっているのですが、28年目という歴史の長い番組なので、同じ場所も出てきます。しかし、人が変わればその光景も変わってくると思いますので、そういう意味ではゲストの旅は、旅の醍醐味をうまくご紹介できているのかな、と思います。28年も続く秘訣は、こういう「人の思い」を旅にしてきた所が大きいと思います。

――素敵な話ですね。

 同じ場所でも人によって変わりますので、見ている方も「こういう見方があったのか」とか「こういう楽しみ方があったのか」ということになって新たな発見があるのだと思います。

――今はコロナ禍の状況で、今後としてはどういった展開を考えていますか?

 悩ましいところです。今は基本的に過去放送を紹介しています。スタジオやロケを再開したかったのですが、感染者数が増えてきてどうすべきかと悩んでいるところです。

旅をしたいというニーズは常にあり、今まで28年間いろいろなところを旅してきた番組なので過去の映像はたくさんあります。それを思い出してもらい、土曜の朝は綺麗な映像を見てリラックスして、旅気分を味わっていただけたら良いなと思っています。

――担当になられて印象深い放送回はありますか?

 武井壮さんがゲストに出ていただいた時に「あれでロケ良かったの?」と言われたことがあります。“笑い”や“面白さ”を意識されての発言だと思うのですが、美しい京都の東寺で美味しそうなおでんを食べる…というシンプルなシーンをそのまま見ていられるのが『旅サラダ』の醍醐味だと思っています。そういう意味で各回とも、印象深いです。

また海外の旅は、旅サラダガールズが旅をするのですが、あくまでも主役は現地の人や土地ですので、日本では見られない風習や知識を多くお届けすることを心掛けています。その中でも特に印象に残っているのは、1月2月に放送した青木愛さんのフィジー特集です。ご存知の通り、青木さんはアーティスティックスイミングの元オリンピック選手です。青木さんは10メートルといった深さを平気で潜っていきますので、これまでになかった風景、青木愛さんだからこそ紹介できたフィジーの海という映像があり、その美しさに私自身も感動しました。

 

お正月のドバイスペシャルで「旅サラダガールズ3人が行く」という企画も初めての試みでした。

今、「女子旅」というものが流行っているということで、やってみよう、となりました。

時代に即した、30前後の女の子たちはこういう旅をするのだろうな、という映像になり、いつもとはまた違うテイストになったのは良かったと思います。

――MCの神田さんは番組の中ではどういう方ですか?

 これだけアットホーム感のある番組は『旅サラダ』が先駆けだと思います。神田さんはよく『ファミリー』という言葉を使われるのですが、神田さんにとってゲストの方は『お客さま』。自分の家に友達を招いて旅の思い出話を聞くような、自然体な雰囲気を大切にしてきた番組です。

――「旅サラダ」の収録スケジュール感を教えていただけますか?

 生放送なので、毎週土曜にあわせてVTRを用意して、という感じです。

基本、オンエアの2週間~10日前にはロケが終えるように動いています。

場所にもよりますが、海外の旅は1ヶ月周期で放送しますので、季節やタイアップの関係もありますが、オンエアの2ヶ月前にはロケに行って、帰ってきて編集して、というスケジュールが多いです。基本的には一ヶ月単位です。

――一ネタを探す時、どのようなものがあれば良いですか?

 取材先と連絡を取り、許可をいただくことがまずは大切ですので、連絡先が簡単に分かればとは思います。

いろいろな番組で紹介されていることや、紹介されていないことが一覧になっていたら、それはそれでありがたいです。

――映像業界を目指す若者へのアドバイスなどありますか?

 僕はテレビの人間なので、その立場で言うと、自分が面白いと思ったことを電波に乗せて幅広い人に見せることが出来るというのが、テレビ制作の一番の醍醐味です。

自分の「面白い」を、皆の「面白い」に出来る所が醍醐味ですね。

何が面白いかというアンテナを張り、いろいろなことに興味を持って、好奇心を持って生きていくと良いと思います。

 

――ありがとうございました!

作品情報
朝日放送テレビ『朝だ!生です旅サラダ』

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1993年から放送されている土曜朝の旅行系バラエティ番組。神田正輝らレギュラー出演者の4名が、大阪のスタジオから生放送。ゲスト出演者の旅や旅サラダガールズによる海外マンスリーの旅など、国内・国外からの様々なロケ映像を交えながら、多彩な旅の楽しみ方を提案している。毎週異なる系列局をつなぎ、全国の話題スポットの情報を伝えるラッシャー板前の生中継コーナーも長年の人気企画。

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【作品情報】

毎週土曜8:00〜9:30

出演者:神田正輝、向井亜紀、勝俣州和、三船美佳、ラッシャー板前  

【INTERVIEW】

チーフプロデューサー

山田敬文さん

1978年兵庫県生まれ。2001年朝日放送テレビ入社。番組宣伝部に2年間所属した後、制作局に異動。『クイズ!紳助くん』『世界の村で発見!こんなところに日本人』などを担当し、『M-1グランプリ』にも初期から関わる。昨年10月に『旅サラダ』のCPに就任。

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