作品に対してのこだわりを教えてください。
【高江洲】キャスティングやスタッフィングに一番こだわりました。
【石塚】ほかと比べてチャレンジングだと思います。みんな近い世代で若いスタッフも多いので、置きに行かずにとにかくやってみようと取り組みました。
【高江洲】そうですね、入る前にお願いしたのは「こんなの凄いな!」というものを作ってほしいということです。例えば引きがあってカットバックがあって、脚本通り物語が仕事をしているというような、それも大事ですが「これどうやったんだろう」と観ている人が驚くような画(え)であったり演出を、一話にひとつでいいので入れてほしいと。それを石塚さんは考えてやってくれていると思います。
【石塚】ドラマだと通常「一話いくらで」と各業者の方に提示するんです。どちらかというと僕は映画の予算を組むときと似ていて「こんなことをやるからこれくらいかかりますよ」「全部は叶わないけどここまではやりましょうよ」とディスカッションを重ねた上でやるべきこととやる必要のないものとを振り分けています。そこは監督もなんとなく理解のもと進めてくださっていると思います。
企画が動いてからどのくらいの時間をかけられたのですか。
【高江洲】企画が通ってから本づくりは2,3年くらいかけてやっていますね。石塚さんには1年半ほど前からお話ししていて、本も見ていただいて。スタッフィングは昨年の中頃からだったと思います。
【石塚】既にコロナ禍ではありました。関わっていた中には中止した作品もありましたが、僕らはこれが仕事なので。フリーランスの方もたくさん集まって作品を作る中で、その方々の生活に関わってくる。なんとかできる方法を考えないといけないと思いました。