第2弾!『アフロ田中』『ピース オブ ケイク』 など、多くの作品のプロデュースを務める加茂プロデューサーに「作品が生まれた経緯」「撮影のこだわり」を語って頂きました。
映画化に至って、「ここをロケ地にしよう」という構想などはあったのでしょうか?(1/2)
ロケ地についてはいくつか特に重要なところがありました。岸監督と撮影の夏海さんの撮り方は結構自由で。 例えば主人公の有村さんと対峙する森田さんが向きあって話をするときに、役者の表情を撮る際に良い顔を絶対逃したくないという思いで、有村さんがセリフを喋っている途中であっても、向き合っている森田さんに急にカメラを向けたりするんです。ドキュメンタリーのようにカメラを現場で自由に振りながら、撮影してゆきます。その撮影手法に合う場所というのも一つのポイントでした。
映画化に至って、「ここをロケ地にしよう」という構想などはあったのでしょうか?(2/2)
岸監督は位置関係にもリアリティをもって撮るので、広い範囲で撮影許可が取れている場所が必要な場合もあります。例えば、終盤刑事たちが張り込み、その前で車が衝突するシーンがあるのですが、ロケーション的には張り込み部屋だけ別の場所で撮影しても…という発想もできるのですが、そうしたくないという「こだわり」があります。要は「ここから刑事たちが覗いている先で実際に事が起きる」という地理的なリアリティが重要になります。