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1話たったの3分!現場で同時編集!山口龍大朗監督とクリエイター集団emoleが造り出す甘酸っぱい青春ショートドラマ『春になれ!』の制作に迫る!

2024.04.12
映画監督
山口龍大朗さん

1話3分のショートドラマアプリ“BUMP”(提供:emole株式会社)がMBS毎日放送との企画でセンバツ高校野球のコラボドラマを制作し、3月18日(月)より好評配信中!
今回は山口龍大朗監督、emole株式会社よりコンテンツプランナーの澤村里紗さん、エディターの鈴木歩さんの3名に本作についてお話いただきます!

企画からということで、どのようなところからスタートされたんですか?
澤村里紗さん(以下、澤村さん):
最初は、MBSさんから高校野球×青春×恋愛を掛け合わせたドラマのお話をBUMPにいただき、企画がスタートしました。
その際に、以前ショートドラマで視聴者からも評判の高かった作品を手掛けていただいた山口監督とまたご一緒したいなとお声がけさせていただいたんです。
ただ、この段階では主人公が男性か女性かも決まっていない状況で、、、
山口監督:
そうですね。企画開発からご一緒させていただきました。
今回の企画は“応援する”っていうのがテーマの中にありました。高校野球と恋愛をテーマにしているので、若い世代の子たちが観てくれるんじゃないかということと、あとは実際に若いキャストが演じ、若いスタッフが制作に関わる制作チームだったので、ただまっすぐに若者を応援するドラマにしたいなと考えました。
軸となる“野球”は男性がメインターゲットなので、その幅を広げるためにも主人公は女性と決め、共感し、応援したくなるようにと意識してキャラクター設定を行いました。
BUMPのショートドラマならではの特徴を教えてください。
山口監督:
ショートドラマなので、やはり短い中で伝えることの重要さは常に意識していました。
映画やドラマ、広告、どのコンテンツにおいても、瞬発的に画面に惹きつけ、いかに集中して視聴してもらうかだと思うんです。それがBUMPさんはショートドラマということで、すごく凝縮されていますね。3分ほどしかない1話の5秒、15秒、30秒が大事というか、その中での伝え方をとにかく重視していました。
澤村さん:
BUMP的なところで言うと、おっしゃっていただいた通りで、短時間に惹きつけて視聴者を離さないというのが作品を制作する上で1番のポイントです。
基本的にスマートフォンで再生されるコンテンツなので、本当にちょっとでも飽きると、違うページに移動してしまうんです。
ストーリー的なところもそうですし、映像的なところでも“視聴者の目を離さない“というのはすごく重要なので、そういった部分を監督に何度も相談させていただきながら企画しました。
本作は“同時編集”をしながら制作したとお聞きしたのですが・・・
山口監督:
そうなんです。2日間での撮影とスケジュールがタイトだったということもあるのですが、以前も行った撮影と同時に編集を行う“現場編集”をまたやってみたくて、今回も取り入れました。
(編集の)鈴木くんが撮影のうしろで編集をしてくれて、その場で繋がり的におかしいところとかを指摘してくれるんですよ。その場で画ができてきて、目に見えて足りないところが分かってくるので、NGカットや撮り漏れがかなり減りました。
鈴木さん:
普段なら、編集していて「ここも撮ればよかった」と気づいた時には手遅れなので、気づいた時にすぐに追加で撮れるのは良かったですね。
時間的にも、無駄を減らすという意味でも現場での“同時編集”はメリットがあるなと改めて感じました。
今回のロケ地について教えてください。決め手やこだわった点はありますか?
山口監督:
今回は作品に合わせて、“高校に見える校舎”と“野球ができるグラウンド”を探していました。なかなかイメージに合う場所がなく、仲間のスタッフにも探してもらっていたところ、ここが監督のイメージに合うならばと千葉県佐倉市にある学校の情報が入ってきたんです。それから学校がある千葉県佐倉市のフィルムコミッションに連絡をして、ロケハンさせていただきました。その千葉敬愛短期大学(現在は移転)が探していた両方を兼ね備えていて、本当にラッキーでした。
短大は移転済みで生徒がいなかったので、時間的に自由が効いてよかったです。さらに、野球部が練習していたブルペンは今も地元の方に貸し出しをしているそうで、程よい使用感があって雰囲気も完璧でした。実は、撮影の時も後ろで地元の方が練習しておられたので、引きの画でぼかして映させていただいているんです!
そういった部分からも、よりリアリティのある練習風景が撮れたのではないかと思います。
どんな方に本作を観てほしいですか?
鈴木さん:
やっぱり、主人公と同世代の10代の学生には楽しんでいただきたいですね。あと、本編の一部を切り抜いてSNSで発信しているのですが、“こんな学校生活が送りたかった”みたいなコメントが多くて。そういうコメントを見ていると、コロナ禍当時に高校生だった方たちが今は社会人になっていたりするので、“できなかった青春”を疑似体験してもらえたらなとも感じました。
山口監督:
いいですね、疑似体験!そういった使い方ができるのも、コンテンツの存在意義の一つのような気がします。
私も最初は10代の学生たちがメインの視聴者になるかと考えていたんですが、作っているうちに30代の自分にもこんなキラキラしたことがあったよねって思う部分があって。途中からは自分事のように思いながら作っていました。
だから、10代のみなさんはもちろんですが、広く20代、30代の大人にも観ていただいて、キラキラを復活させるようなものになればと思っています。
最後に、映像制作者・映像業界・監督を目指す若い方々にメッセージをお願いいたします!
山口監督:
とにかく何でも挑戦してみてほしいです。少し前までは、どちらかというと、何かに特化すれば生きていけた時代だと思うんですが、最近は色々なものを掛け合わせて個々が活躍する場所を見つけていく人が重宝されますね。
だから、いろんなことに挑戦して、その中で自分の合うものをチョイスしていけばいいんじゃないでしょうか。まず挑戦してみないと出来ること・出来ないことも分からないですし。
最近の私はできないことは「できない」って言ってるんです(笑)でもそれは、昔できるふりして何でもやってみて、失敗した経験があるからこそ言えるようになったんだと思います。
恐れずになるべく挑戦していった方がいいというのは、若い人たちにというか、これから挑戦するすべての方にお伝えできればと思います。
年齢は関係なく、バイタリティもって挑戦できるかが重要なので、私も負けてられないですね。
お互いに上を目指して高め合っていきましょう!
作品情報
春になれ!
【あらすじ】
高校1年生の綾瀬瑞樹は、野球部エースの先輩・高坂蓮に片想い中。ある日、瑞樹は、高坂宛にラブレターを書くが、間違って別の人に渡してしまう。それは、2年生の野球部エース・美野原拓実だった。ラブレターのことを秘密にしてもらう代わりに、美野原の言いなりになる瑞樹。野球部のマネージャーをすることになるが…。

【作品情報】
『春になれ!』(全8話)ショートドラマ配信アプリ「BUMP」 ほか
2024年3月18日(月)午前9時30分
出演:星乃夢奈、夏生大湖、安部伊織、八条院蔵人、山田愛奈、赤星憲広
監督:山口龍大朗
エグゼクティブ・プロデューサー:澤村直道(emole)
エディター:鈴木歩(emole)
プロデューサー:森下大(第3惑星)、清水俊一(BitStar)、渡紗也子(MBS)
製作:emole、MBS毎日放送、博報堂DYメディアパートナーズ
制作プロダクション:第3惑星、BitStar

【Interview】
監督:山口龍大朗
コンテンツプランナー:澤村里紗(emole)
エディター:鈴木歩(emole)


【BUMPについて】
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