本作はレプロエンタテインメント企画の『感動シネマアワード』での作品ですね。
菊地プロデューサー)2017年ぐらいから、レプロエンタテインメントでは自社で作品企画を立て制作をするという形で、コンテンツに関わることが増えるようになりました。
今までのマネージメントとは違う動きですが、今後10年を見据えた時に、会社として必要なことだと考えました。映画制作をする体制を整えられるようになるためにも、映画コンペティション企画「感動シネマアワード」を実施しました。
当社で映画を作る意味として、やはり俳優のための企画がベストだと思い、最初に主演を決め、その主演俳優に合った企画と脚本を集める形を取りました。
また、同世代や若い世代の映画監督から、オリジナルで商業映画を撮れる機会が少ないとも聞いていたので、本企画をきっかけにオリジナル脚本の映画を撮れる機会が生まれると良いと思っていました。
本作が生まれた経緯を教えてください。
葛監督)コロナ直前の2019年末くらいに菊地さんが、私が以前制作した自主映画『テラリウムロッカー』を見に来て下さったのが最初のきっかけです。その作品の感想を下さった時に菊地さんが、レプロでこういう企画を予定しているとお知らせを下さり、挑戦してみたいとこの話を考え始めていました。そこから直ぐ2019年11月~12月頃にコンペの募集が始まり、企画集計の2020年2月末に向けて、本格的に企画を考え、脚本も書くような感じでした。
以前から発達障害を抱える方の恋愛を映画にしたいと思いつつ、自分の力で作品にできるのかと二の足を踏んでいました。ですが、感動シネマアワードの中で、宮沢さんが主演して下さるのを知り、宮沢さんに演じていただきたいと、すごくイメージが湧いてきて作り始めました。