原作のある作品を映像化する上でこだわった点を教えてください
しっかりと表現したい!と思ったことは桜です。
タイトルに入っているというのもあるのですが、実は原作にはそこまで桜の描写が無く、映画ならではの魅せ方を考えました。杉咲花 さん演じる主人公・泉の心情と共に、一見綺麗な桜がどんどん不穏で、ちょっと怖いと思えてくるような描き方は非常に意識していました。
こだわって撮影された“桜”のロケ地はどのように選ばれたのですか
ちょうど『朽ちないサクラ』の1年前にドラマ『ウツボラ』を愛知県蒲郡市で撮影していたことで、その時の桜がとても綺麗だったことを思い出して、ロケ地の一つに選びました。
今回の作品は画として、いろんな表情や種類の桜が必要だったので、県内の豊橋市や岡崎市などでも撮っています。桜を求めてたくさんロケハンにも行ったんですが、その時期はまだ桜が咲いていなくて、枝だけを見て想像を膨らませて決めていきました(笑)撮影時は常にそれぞれの開花状況を確認して、スケジュールも桜合わせで、パズルみたいに組み合わせて調整しながら撮影していきました。