ロケ地において、現地の方々からたくさんの撮影協力を得られたとか
はい。実際に生活で使われている小道具などをたくさん貸していただきました。南房総市に根付く場所や普段実際に使われているものはやはりシーンに信憑性を強く持たせてくれるので、そのままお借りした部分はとても多いです。魔法の書をしまってある重厚な木箱は、ロケ場所に実際にあったものをそのままお借りしています。造園業を営んでいるお家も作業道具やトラックなど全てそのまま貸していただきました。すごくありがたかったです。
これまで木村監督が携わられた作品で印象に残っているロケ地はありますか?
色々あります。原作ものをやらせていただくときは、原作者の方がイメージして書かれた聖地と呼ばれる場所があるじゃないですか。そこをしっかりと撮るということは意識しています。以前担当しましたWOWOW連続ドラマの『アオハライド』では、咲坂伊緒先生が神奈川県のとある沿線の風景をベースに書かれているんです。そのため、ロケ地となる神社などは原作の「聖地」に行き、漫画のコマを意識しながら撮影をしていました。
ロケ場所は“質感”と“色味”で決めることが多いです。例えば以前撮影した『ウソ婚』というドラマで結婚式場のシーンがあったのですが、本当は広く大きく豪華なところでやるところを、この物語は木の質感がとても合うのではないかと思い、全面が木とガラスでできているような場所を探していただき撮影をしました。そういうロケ地の探し方は心がけています。
―よくある広さや雰囲気だけではなく、質感と色味を大事にされているのですね
作品の世界観を表す、特徴的な質感や色味を個人的にすごく大切にしています。
最近撮影したドラマで、すごく象徴的な電車のシーンがあるのですが、静岡県に黄色・白・青の3色の電車が走っていて、その電車もホームもすごく綺麗で。制作部さんが探して来てくださり、是非そこで撮りましょうと、静岡へ行き撮影をさせていただきました。