1本の作品にするために、恋愛ドラマを本筋とした起承転結を作るところから入りました。そのかいあって、木絵の風変わりな妄想と豪華キャストによるリアルなドラマが融合する、原作者・森本梢子さんも納得のオリジナルストーリーが完成したと思います。
理想的な高台家のキャストが揃い、改めてこの物語を描く重要な要素である“妄想”の設定を考えました。原作に登場するその世界の住人は外国人が多くキャラクターもさまざま。いろんな方をキャスティングすることも考えたのですが、映画ならではの一定の世界観を作りたくて脇田課長役の塚地さんに全部やってもらうことにしました。
テレビドラマと違い、2時間の作品に35日もの時間を掛けられるというのは新鮮ですよね。ロケ地も栃木県、福島県、長野県、横浜、神戸。様々なロケ地に行きました。
全体の街のイメージは鎌倉なんですがやっぱり一箇所に集約するのは難しくロケ地に関しては“高台家”の神戸ジェーム邸をはじめ、全国を転々としました。
イギリスのアンのお屋敷は、国内でイギリスを表現するならあそこだな~と福島県のブリティッシュヒルズで撮らせて頂きました。実は11月の終わりに雪に降られてしまって…。建物の一角を撮影するために、スタッフ総動員で一面全部雪かきするなんてこともありました。
木絵と光正が運命的に出会う大切な場所だったので、印象的なオフィスにしたいと思いました。当初、他の部署の設定もあったので広いところを探したんです。全体を撮れたらすごい画になると思うと、、監督心をくすぐられました。でもエキストラが500人くらい必要になるので、全体を撮るのは諦めましたが(笑)
木絵を瓦屋根の上に登らせたいと思って、映画では木絵の実家が酒屋の設定にしました。瓦屋根にも登らせてくれた協力的な地元の造り酒屋ロケ地となった栃木県の相澤酒造の方々は、麹を作るシーンで撮影にも参加してくれました。地方の人たちはいつも本当に優しいんです。生じてしまった撮り直しにも協力的に応じてくれたことが印象に残っています。
この映画には、“自分の気持ちは言葉にして言わなければ伝わらない”という、大切なメッセージが含まれています。若い世代だけでなく、恋愛で悩む大人の方にこそ観てほしいですね。
1本の作品にするために、恋愛ドラマを本筋とした起承転結を作るところから入りました。そのかいあって、木絵の風変わりな妄想と豪華キャストによるリアルなドラマが融合する、原作者・森本梢子さんも納得のオリジナルストーリーが完成したと思います。
理想的な高台家のキャストが揃い、改めてこの物語を描く重要な要素である“妄想”の設定を考えました。原作に登場するその世界の住人は外国人が多くキャラクターもさまざま。いろんな方をキャスティングすることも考えたのですが、映画ならではの一定の世界観を作りたくて脇田課長役の塚地さんに全部やってもらうことにしました。
テレビドラマと違い、2時間の作品に35日もの時間を掛けられるというのは新鮮ですよね。ロケ地も栃木県、福島県、長野県、横浜、神戸。様々なロケ地に行きました。
全体の街のイメージは鎌倉なんですがやっぱり一箇所に集約するのは難しくロケ地に関しては“高台家”の神戸ジェーム邸をはじめ、全国を転々としました。
イギリスのアンのお屋敷は、国内でイギリスを表現するならあそこだな~と福島県のブリティッシュヒルズで撮らせて頂きました。実は11月の終わりに雪に降られてしまって…。建物の一角を撮影するために、スタッフ総動員で一面全部雪かきするなんてこともありました。
木絵と光正が運命的に出会う大切な場所だったので、印象的なオフィスにしたいと思いました。当初、他の部署の設定もあったので広いところを探したんです。全体を撮れたらすごい画になると思うと、、監督心をくすぐられました。でもエキストラが500人くらい必要になるので、全体を撮るのは諦めましたが(笑)
木絵を瓦屋根の上に登らせたいと思って、映画では木絵の実家が酒屋の設定にしました。瓦屋根にも登らせてくれた協力的な地元の造り酒屋ロケ地となった栃木県の相澤酒造の方々は、麹を作るシーンで撮影にも参加してくれました。地方の人たちはいつも本当に優しいんです。生じてしまった撮り直しにも協力的に応じてくれたことが印象に残っています。
この映画には、“自分の気持ちは言葉にして言わなければ伝わらない”という、大切なメッセージが含まれています。若い世代だけでなく、恋愛で悩む大人の方にこそ観てほしいですね。
(STORY)
口下手で不器用な冴えないOLの平野木絵(綾瀬はるか)は、何かと得意の"妄想"で自分の世界に浸っていた。そんなある日、木絵の勤めるオフィスに超名門「高台家」のイケメンエリート・高台光正(斎藤工)が転勤してくる。何の接点もない2人だったが、なぜか光正は木絵に好意を抱くように。実は、彼は人の心を読める"テレパス"であり、木絵の奇想天外な妄想と純粋で温かい心の声に惹かれたのだった。しかし、順調に仲を育む彼らに"高台家"という壁が立ちはだかる。交際を許さない厳格な光正の母、そして"テレパス"が2人の関係を変えていき…。
監督:土方政人
原作:森本梢子(集英社「月刊YOU」連載)
出演:綾瀬はるか 斎藤工 水原希子 間宮祥太朗
坂口健太郎 塚地武雅 大地真央 市村正親 ほか
公開中
(C)2016 フジテレビジョン 東宝 集英社
(C)森本梢子/集英社
土方政人(ひじかた・まさと)監督
1957年生まれ、東京都出身。『ショムニ』や『世にも奇妙な物語』シリーズをはじめとする人気テレビドラマの演出を数多く手掛ける。代表作は『ジョーカー 許されざる捜査官』(10)『ゴーストライター』(15)など。13年、「映画 謎解きはディナーのあとで」で映画監督デビューを果たした。