僕のスタンスとして「相棒」は、あくまでテレビの延長にある世界。映画だから変えるというのは、おこがましいですから。そういう意味で今回こだわったのは画のタッチです。「相棒」は色彩的にブルーのイメージが強いのですが、内容に合わせて少し赤に寄せています。
あと意識したのがオープンな世界。これまで建物内や孤島など閉鎖的な物語が続きましたが、もっと広い空間でさらに群衆の中に飛び込ませる。僕らの隣に特命係が来たらどうなるか、そこは狙っています。
北九州市のフィルムコミッションさんには本当にお世話になりました。パレードの撮影も最初打診したときは驚かれましたが、「難しいロケになればなるほど燃えますから」とひたすら尽力してくれました。ただただ感謝です。
小倉北区の小文字通りで撮影ですが当日は朝6時から12時間、6車線の大通り300mを封鎖。エキストラ3000人を動員し、2階建てバスやオープンカーを走らせました。重要なのは群衆をどこにどう配置するか。プリビズ(CGを用いた技術)でシミュレーションを行いました。他にもビルの屋上や建物内など、ずいぶんお世話になりましたね。
はい。ブリティッシュヒルズは実はドラマ版でもお世話になっている施設です。本国から移設された建物なので日本でヨーロッパを撮影するならここですね。撮影隊も御用達です。
フィリピンの海岸沿いでも撮影したんですが『ボーン・レガシー』などを手がけた特殊効果スタッフが、派手な爆破を担当してくれました。
そのスタッフがとある日本映画の爆破も参加していたんですが当時のこともすごく覚えていて「あのクルーは最高だった」と言っていたので僕たちも頑張らねばと。
フィリピンはハリウッド映画の需要も多いそうで、スタッフが一流の方揃い。日本では、求める規模の爆破はまずできませんからおかげで素晴らしい経験になりました。
「相棒」の醍醐味は、現実と地続きの世界観。観終えた時、他人事とは思えないヒリヒリするような感覚を大切にしています。エンターテインメントでありながら、僕らなりのメッセージも込められているので、そこも感じて頂けたら嬉しいです。
僕のスタンスとして「相棒」は、あくまでテレビの延長にある世界。映画だから変えるというのは、おこがましいですから。そういう意味で今回こだわったのは画のタッチです。「相棒」は色彩的にブルーのイメージが強いのですが、内容に合わせて少し赤に寄せています。
あと意識したのがオープンな世界。これまで建物内や孤島など閉鎖的な物語が続きましたが、もっと広い空間でさらに群衆の中に飛び込ませる。僕らの隣に特命係が来たらどうなるか、そこは狙っています。
北九州市のフィルムコミッションさんには本当にお世話になりました。パレードの撮影も最初打診したときは驚かれましたが、「難しいロケになればなるほど燃えますから」とひたすら尽力してくれました。ただただ感謝です。
小倉北区の小文字通りで撮影ですが当日は朝6時から12時間、6車線の大通り300mを封鎖。エキストラ3000人を動員し、2階建てバスやオープンカーを走らせました。重要なのは群衆をどこにどう配置するか。プリビズ(CGを用いた技術)でシミュレーションを行いました。他にもビルの屋上や建物内など、ずいぶんお世話になりましたね。
はい。ブリティッシュヒルズは実はドラマ版でもお世話になっている施設です。本国から移設された建物なので日本でヨーロッパを撮影するならここですね。撮影隊も御用達です。
フィリピンの海岸沿いでも撮影したんですが『ボーン・レガシー』などを手がけた特殊効果スタッフが、派手な爆破を担当してくれました。
そのスタッフがとある日本映画の爆破も参加していたんですが当時のこともすごく覚えていて「あのクルーは最高だった」と言っていたので僕たちも頑張らねばと。
フィリピンはハリウッド映画の需要も多いそうで、スタッフが一流の方揃い。日本では、求める規模の爆破はまずできませんからおかげで素晴らしい経験になりました。
「相棒」の醍醐味は、現実と地続きの世界観。観終えた時、他人事とは思えないヒリヒリするような感覚を大切にしています。エンターテインメントでありながら、僕らなりのメッセージも込められているので、そこも感じて頂けたら嬉しいです。
(STORY)
国際的犯罪組織を率いるレイブンが密かに日本へ潜入。それを機に、謎めく黒衣の男(北村一輝)が都内で暗躍し始める。レイブンを追って来日した元捜査官リュウ(鹿賀丈史)を支援する特命係の右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、レイブンが7年前、英国日本大使館員邸で起きた参事官令嬢の誘拐に関与していたことを知る。やがてレイブンは外務省のHPを乗っ取り、令嬢の身代金9億円を日本政府に要求。右京は、政府が要求を拒んだ時、レイブンらが世界スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙った大規模テロを計画していることをつきとめる。
監督:橋本一 脚本:太田愛 音楽:池頼広
出演:水谷豊、反町隆史/、仲間由紀恵、及川光博、石坂浩二/、北村一輝、山口まゆ、鹿賀丈史 ほか
2月11日(祝)全国ロードショー
©2017「相棒 劇場版Ⅳ」フィルムパートナーズ
橋本一 監督(はしもと・はじめ)監督
1968年、新潟県出身。1990年に東映入社。東映の社員監督として時代劇やスーパー戦隊シリーズなどTV番組を演出。「新・仁義なき戦い/謀殺」(02)で映画監督デビューを果たし、「探偵はBARにいる」(11)、「臨場 劇場版」(12)、「相棒シリーズ X DAY」(13)などヒット作を手掛ける。13年よりフリーランスとして活動。