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制作者インタビュー

プロデュース部

2019.04.09

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メディアミックスジャパン 山口一美プロデューサーインタビュー(前編)/『フリースタイルダンジョン』が人気番組になるまで

メディアミックスジャパン 

プロデューサー

山口一美さん

<代表的な番組>

情報バラエティ番組『徳光和夫の感動再会!“逢いたい”』、『私のホストちゃん~しちにんのホスト~』、『甘王の共感スクール』、『フリースタイルダンジョン』、『SMASH HIT』 ほか多数

大人気番組『フリースタイルダンジョン』を企画された、経緯ときっかけを教えてください。

 テレビ朝日さんの火曜の深夜枠は、8年程前から株式会社サイバーエージェントさんがスポンサーをされている放送枠で、そのスタート段階から番組制作をやらせていただいております。スタート時はサイバーエージェントさんのコンテンツに紐づくような企画をやらせていただいていました。

 『フリースタイルダンジョン』の企画が立ち上がったのは、2クールに1回ある番組企画変更のタイミングで、4年程前にサイバーエージェントの藤田社長が「昔から大好きなヒップホップの番組をやりたい」と仰ったことがきっかけでした。当時、地上波放送でヒップホップを扱う番組は少なかったですし、難しい企画ですがやってみようという事で企画が進みはじめました。藤田社長と仲が良いZeebraさんがもともと温めていた企画と、鈴木おさむさんが中心になって動き出しました。

番組のエンドロールに、放送作家・脚本家である鈴木おさむさんのお名前はないようですが…。

 当番組の枠は、実は鈴木おさむさんがずっと放送作家として手がけているのですが、当時は産休・育休に入られている時期でした。現場はお休みされていたのですが、ずっと手がけてこられたことと、企画スタート段階からアイデアをいただいていたので、エンドロールには秘密の名前で入っています。今はオープンな情報にしていますが。Zeebraさんと鈴木おさむさんのアイデアで、テレビ朝日さんが「ヒップホップ」ということで気にしておられた「放送禁止用語」の問題を乗り越えてのスタートとなりました。

それが「コンプラ!」ですね。

 バトルに入ると放送禁止用語が出る可能性があります。この頃からテレビ局はコンプライアンスに敏感でした。バトルでは事前に決めているリリック(言葉)は無く、即興なのでとても気を使いました。放送禁止用語が出た際に、「ピー音」などを出すのもカッコ悪い感じがしましたので鈴木おさむさんが、「逆手にとって「コンプラ!」とテロップを入れよう」とアイデアを出して頂きました。これでテレビ朝日さんも納得して頂きました。また全体的なイメージをゲーム的にしようということで、「モンスター」という言い方、赤・青のゲートから出てくるという演出で「ゲームのバトルのイメージを出してやってみよう」という話になりました。

出演者はバトルが終わると、とても仲良くなられているように見えます。

 そうですね。仲は良い方だと私から見て思います。そうでないときもたまにありますが…

 普段から交流もありますし。そこは格闘技と同じかもしれないですね。試合が終わったら握手するみたいな。 私もヒップホップは全く詳しくなかったので、番組を始める時に色々と勉強をしました。バトルも拝見したのですが、これは「音楽の格闘技だな」というイメージを抱きました。

審査も、他の競技大会と同じような方法なのですか?

 例えば川柳なども、ジャッジをするのは「先生」と呼ばれる方々の感性であって、正解・不正解とは違う面がありますよね。正直、ジャッジは難しい。ですので「日本語ラップの先駆者」の、いとうせいこうさんに審査委員長をしていただくことにしました。そういう判定の仕方は他の大会でも同じ感じだと思います。

すばり、番組ヒットの秘訣を教えてください。

 よく「ヒット作を作れ」と言われます。TV局の編成に企画書を持っていくと「これは視聴率がとれるのか?」と聞かれますが、こちらもそれは分かりません(笑)。それが分かっていたら、昔からやっています! 絶対にいける、なんてことは最初から絶対に確信できません。今回の企画は、スタジオコーストさんや、スポンサーのサイバーエージェントさん、ラッパーの皆さんなど、いろんな方の協力によって番組が成り立っています。出演者、スタッフの、ガチな心意気の結果が「作りこみすぎていないリアル感」になって、ヒップホップを知らない視聴者の皆様方にも「これは面白いぞ」と伝わったのだ、と思っています。「これはヒットする」と初めから確信して制作したことはないですね。

番組は4年目になりますが、変わってきたことはありますか?

 色々な方たちに観ていただけるようになって、出演者の意識が変わってきた様に見えます。今まで地上波でなかなか見ることの出来なかった方々なので、毎週TVに出る、というのは本人の周りの反応や本人の意識が知らないうちに変わるようです。ブラウン管の前で見ている視聴者の反応を体感しているのでしょう、シビアな試合を戦い続けると確実に強くなっていると思う時があります。自分のアーティストとしてのプライドと、“人の目”を気にすることで変わっているのだと思います。

貴重なお話を、ありがとうございました!インタビュー後編では、「フリースタイルダンジョン」のレギュラーロケ地に選ばれた「スタジオコースト」について伺います。

「メディアミックスジャパン 山口一美プロデューサーインタビュー(後編)/~新木場「スタジオコースト」撮影場所としての魅力~」 はこちらから

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