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ホーム > 映像関係者の声 > プロデューサーインタビュー > クドカンワールド全開!泣いて笑える“地獄×ロック”映画?!/ プロデューサーに必要なのは企画力

クドカンワールド全開!泣いて笑える“地獄×ロック”映画?!/ プロデューサーに必要なのは企画力

2016.03.29
プロデューサー
宇田 充さん

新潟県出身。アスミック・エースにて映画・企画制作を担当。映画『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)で宮藤官九郎監督映画初作品を手掛ける。主なプロデュース作品は、『さくらん』(07)、『私の優しくない先輩』(10)、『ヘルタースケルター』(12)、『陽だまりの彼女』(13)、『海月姫』(15)、『くちびるに歌を』(15)ほか。

映画『 TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 』は構想に5年かかったそうですね。どんな作品に仕上がっているのでしょうか

 宮藤官九郎さんとは『真夜中の弥次さん喜多さん』で組んだ後も“また一緒に仕事をさせていただきたい”とは言っていたのですが、本業の演劇の仕事がかなり忙しくて、5年前にやっとこの企画が立ち上がりました。当初から地獄の高校で軽音楽部を舞台にという設定はあって、主演の赤鬼先生は長瀬さんでという話はありました。その後、宮藤さんが吉祥寺の居酒屋で、スタジオのセットだけで撮影された木下恵介監督の映画『楢山節考』を見たのがきっかけで、地獄すべて美術セットで造りたいということになりました。宮藤さんがこれまで演劇で培った演出を映画にして、CGではなくお客さんの想像力で楽しんでもらおうという発想からスタートしています。

 高校生の大助が地獄の赤鬼・キラーKの力を借りて、現世へ転生しようとするストーリーは、まさにジェットコースタームービーです。とことん笑わせておいて、最後にはホロリとさせる、まさに宮藤監督らしい楽しさ満載の映画です。ライブを観ているような作品なので、いつもは後ろのほうで観ている方も、ぜひ最前列で観てほしいですね(笑)

現世のシーンは、どこで撮影されたのでしょうか?

 大助の行きつけの練習スタジオ、スタジオぱんだは、ビルの地下などではなく戸建てのプレハブのような建物がいいという思いがありました。静岡県裾野市にある音楽スタジオO&Kで撮影したのですが、結果、他のロケ地も同市が中心となり、大助の家には裾野市議員宅が使われるなど、全面協力で撮影ができました。

迫力あるライブシーンは、どのように撮影されたのでしょうか?

 エキストラを交えながら、出演者たちが実際に演奏をしました。楽器経験のない清野菜名さんは4か月の特訓をおこないました。TOKIOで長年ギターを演奏している長瀬さんは、砂が舞って目や口に入りながらも、カメラに向けてポーズを決めるなど、アーティストとしての余裕も感じさせてくれました。

長瀬智也さんが演じる赤鬼・キラーKのビジュアルは、凄くロックですね。

 衣装は着物をベースに、長瀬さんが歌う曲の歌詞になぞらい、忌野清志郎さんが巻いていたようなスカーフや、カート・コバーンが着ていたグランジのネルシャツ生地の袖など、往年のミュージシャンを彷彿させるものにしました。また、角を生やすなど、特殊メイクには90分もかけて変身しています。ライブ中は額の眼が開き、眼から伸びる隈のような模様が伸びるなど、その細かな変化にも注目してほしいです。

宇田プロデューサーが一緒にお仕事をする上で「また一緒にやりたいと思う人」「向いているなと思う人」はどういう人ですか?

 そんなこと、偉そうに言えないですけど(笑)。

 職種によりますが、例えばプロデューサー。自分の企画が立ち上がれば「プロデューサー」です。会社に入っていなくて、フリーで凄い企画を出しているプロデューサーもいます。企画力の問題ですね。

 この間も20歳ぐらいの子が「これやりたいけど、入れる会社がない」って言うんですよ。彼の企画書を見て「これだったらあの監督に会いに行ってきた方がいいよ」って言ったら、本当に監督に会いに行ったんです。で、それを見た監督が「あの企画はやる」って言ってましたから、多分彼は来年ぐらいにはプロデューサーですよ。

 自分で企画を立てて、お金が集まればプロデューサーなので、企画を立ち上げられるかどうかってことですね。向いている人、というのはそういうことだと思います。

最後に、映画業界を目指している方へのメッセージをお願いします

 僕もこの業界に入るにはどうしたらよいのか分からなかったんですが、やりたいことから飛び込んでみたらいいんじゃないかと思います。多分、いつでも誰でも入れる業界だと思うので。

 そこで「全体こういう仕事なんだな」って把握してから本格的に目指してみるのがいいんじゃないかと思います。やりたいことなんて、すぐ決まらないでしょう?

この世界に入ってみて「こういうのもあるんだな」「ああいうこともできるんだな」ということを把握することから入った方が良いんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新潟県出身。アスミック・エースにて映画・企画制作を担当。映画『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)で宮藤官九郎監督映画初作品を手掛ける。主なプロデュース作品は、『さくらん』(07)、『私の優しくない先輩』(10)、『ヘルタースケルター』(12)、『陽だまりの彼女』(13)、『海月姫』(15)、『くちびるに歌を』(15)ほか。

映画『 TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 』は構想に5年かかったそうですね。どんな作品に仕上がっているのでしょうか

 宮藤官九郎さんとは『真夜中の弥次さん喜多さん』で組んだ後も“また一緒に仕事をさせていただきたい”とは言っていたのですが、本業の演劇の仕事がかなり忙しくて、5年前にやっとこの企画が立ち上がりました。当初から地獄の高校で軽音楽部を舞台にという設定はあって、主演の赤鬼先生は長瀬さんでという話はありました。その後、宮藤さんが吉祥寺の居酒屋で、スタジオのセットだけで撮影された木下恵介監督の映画『楢山節考』を見たのがきっかけで、地獄すべて美術セットで造りたいということになりました。宮藤さんがこれまで演劇で培った演出を映画にして、CGではなくお客さんの想像力で楽しんでもらおうという発想からスタートしています。

 高校生の大助が地獄の赤鬼・キラーKの力を借りて、現世へ転生しようとするストーリーは、まさにジェットコースタームービーです。とことん笑わせておいて、最後にはホロリとさせる、まさに宮藤監督らしい楽しさ満載の映画です。ライブを観ているような作品なので、いつもは後ろのほうで観ている方も、ぜひ最前列で観てほしいですね(笑)

現世のシーンは、どこで撮影されたのでしょうか?

 大助の行きつけの練習スタジオ、スタジオぱんだは、ビルの地下などではなく戸建てのプレハブのような建物がいいという思いがありました。静岡県裾野市にある音楽スタジオO&Kで撮影したのですが、結果、他のロケ地も同市が中心となり、大助の家には裾野市議員宅が使われるなど、全面協力で撮影ができました。

迫力あるライブシーンは、どのように撮影されたのでしょうか?

 エキストラを交えながら、出演者たちが実際に演奏をしました。楽器経験のない清野菜名さんは4か月の特訓をおこないました。TOKIOで長年ギターを演奏している長瀬さんは、砂が舞って目や口に入りながらも、カメラに向けてポーズを決めるなど、アーティストとしての余裕も感じさせてくれました。

長瀬智也さんが演じる赤鬼・キラーKのビジュアルは、凄くロックですね。

 衣装は着物をベースに、長瀬さんが歌う曲の歌詞になぞらい、忌野清志郎さんが巻いていたようなスカーフや、カート・コバーンが着ていたグランジのネルシャツ生地の袖など、往年のミュージシャンを彷彿させるものにしました。また、角を生やすなど、特殊メイクには90分もかけて変身しています。ライブ中は額の眼が開き、眼から伸びる隈のような模様が伸びるなど、その細かな変化にも注目してほしいです。

宇田プロデューサーが一緒にお仕事をする上で「また一緒にやりたいと思う人」「向いているなと思う人」はどういう人ですか?

 そんなこと、偉そうに言えないですけど(笑)。

 職種によりますが、例えばプロデューサー。自分の企画が立ち上がれば「プロデューサー」です。会社に入っていなくて、フリーで凄い企画を出しているプロデューサーもいます。企画力の問題ですね。

 この間も20歳ぐらいの子が「これやりたいけど、入れる会社がない」って言うんですよ。彼の企画書を見て「これだったらあの監督に会いに行ってきた方がいいよ」って言ったら、本当に監督に会いに行ったんです。で、それを見た監督が「あの企画はやる」って言ってましたから、多分彼は来年ぐらいにはプロデューサーですよ。

 自分で企画を立てて、お金が集まればプロデューサーなので、企画を立ち上げられるかどうかってことですね。向いている人、というのはそういうことだと思います。

最後に、映画業界を目指している方へのメッセージをお願いします

 僕もこの業界に入るにはどうしたらよいのか分からなかったんですが、やりたいことから飛び込んでみたらいいんじゃないかと思います。多分、いつでも誰でも入れる業界だと思うので。

 そこで「全体こういう仕事なんだな」って把握してから本格的に目指してみるのがいいんじゃないかと思います。やりたいことなんて、すぐ決まらないでしょう?

この世界に入ってみて「こういうのもあるんだな」「ああいうこともできるんだな」ということを把握することから入った方が良いんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報
映画『 TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 』

(STORY)

修学旅行中にバスが崖から転落し、17歳で死んでしまった高校生の大助(神木隆之介)。目覚めるとそこは、深紅に染まった空と炎にドクロが転がり、人々が責め苦を受ける地獄だった。地獄農業高校の軽音楽部の顧問で、ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)と出会い、現世へ転生するチャンスがあることを知った大助は、同級生のひろ美(森川葵)に再び会いたいがために、鬼のような特訓に挑む。

 

監督・脚本:宮藤官九郎

出演:長瀬智也、神木隆之介、

尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、

皆川猿時、シシド・カフカ、清、古田新太、宮沢りえ

6月25日(土)全国ロードショー

©2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /

KDDI CORPORATION / GYAO Corporation

http://tooyoungtodie.jp/

 

 

宇田 充(うだ・みつる)プロデューサー

新潟県出身。アスミック・エースにて映画・企画制作を担当。映画『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)で宮藤官九郎監督映画初作品を手掛ける。主なプロデュース作品は、『さくらん』(07)、『私の優しくない先輩』(10)、『ヘルタースケルター』(12)、『陽だまりの彼女』(13)、『海月姫』(15)、『くちびるに歌を』(15)ほか。

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