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ホーム > 映像関係者の声 > 制作者インタビュー > 制作部と施設担当者との間で大事にすべきこととは?

制作部と施設担当者との間で大事にすべきこととは?

2014.10.02
制作部
株式会社ザフール 制作担当
小沼秀剛 さん
代表的な作品
映画『アウトレイジ』 北野武監督
『​​​軽蔑』​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 廣木隆一監督
『さよなら歌舞伎町​​​​​​』 廣木隆一監督 2015年公開
Q今回ロケなびでインタビューしたのは多くの映画ロケ地を探してきた小沼秀剛さん。
「制作サイドとロケ地担当者との間でなにを大事にすべきか?」についてお聞きしました。
制作者と施設担当者で、大事にすべきことはなんでしょうか?
お互いの信頼関係を結ぶためにお互いを理解する為のコミニュケーションを結ぶことです。
例えば「すぐ終わりますから」と制作部が言ってくる場合があるかと思います。
搬入して、セッティングして、撮影して・・・「すぐ終わらないじゃん!」と、トラブルになってしまうことがあります。
施設担当者と制作部の「すぐ終わる」のニュアンスは違い​ます。ですから、具体的にどんなことがやりたいのか、どのくらいかかりそうか、施設でのNG事項はなんなのかを必ず始めに確認し合う​ことですね。
経験の浅い制作部が穏便に済ませようとして説明を省いていることがあるんです。
最初の握り合いが曖昧でトラブルになっているケースを聞くと残念な気持ちになります。
施設の方に​理解を​してもらえるよう、撮りたい画のイメージをしてもらえるよう、
言葉で伝わらなければ​​​図を書いたり、参考になるような映像を見ていただり、ちゃんと理解してもらう。じゃないと一緒にいいものは作れないですからね。
Q今回撮影された「リビエラ逗子マリーナ」はいかがでしょう?
僕は以前、​廣木隆一監督作品 映画​​​​​​​​​「100回泣くこと」という映画でご一緒したんです。
その時ロケハン​​​​​​が難航していて監督含むスタッフみんなで海辺を歩いていたんです。
そしたらリビエラ逗子マリーナが視界に入り、監督が「ここならいけるんじゃないか?」と言ってくれて、速攻電話しました。
担当者の森さんは素晴らしいですね。親身に相談に乗ってくれて、問い合わせたその時が空いていたこともあって即日ロケハンとなりました。
シチュエーション良し、撮影環境良し、なにより担当の森さんの対応が柔軟で、精一杯やってくれる。できることできないことも明確です。
ということもあって監督も僕もリビエラ逗子マリーナはお気に入りなんです。今回の映画も以前と同じ監督なので、監督の方から「リビエラ逗子マリーナは?」って聞かれました。
Qロケ地を決める時に必要なことはなんでしょう?
ロケ地を決定するのは監督です。
僕は可能性をパターンごとに提案してジャッジをゆだねます。
結局、決め手は監督のやりたいことができるか?じゃないかなと思います。
なので、ロケーションはもちろんですが施設で「なにができてなにができないか?」が明確であることが非常に大事です。

そして最後はやっぱり人です。
臨機応変に対応してもらえると正直とても助かります。
作品に関わってもらうなら、その人も一緒のチームになるわけです。
僕は施設の担当者の対応もロケ地を選ぶ検討事項の一つとして考えています。

私の尊敬する武正晴監督の言葉に「撮影は思い出作り」とありました。
所謂武勇伝のように語り継がれるような出来事の喜怒哀楽。
撮影隊との思い出はもちろん、ロケ地との思い出も年々増え、全国に友達が広がって行くこともこの仕事の醍醐味であると思ってます。
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