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ホーム > 映像関係者の声 > 監督インタビュー > 豪華キャストで描く人情時代劇コメディー/基本を大切に、新しい事に挑み続ける

豪華キャストで描く人情時代劇コメディー/基本を大切に、新しい事に挑み続ける

2016.08.31
映画監督
本木克英さん
今回リターンズという事で前作の続編になりますが、もともと続編の構想はお持ちだったのでしょうか?
今回リターンズという事で前作の続編になりますが、もともと続編の構想はお持ちだったのでしょうか?

 いえ、実は続編の構想はまったくなかったんです。いろんな方からの要望をいただいて製作を決めました。完全なゼロの状態から2カ月ぐらいかけて脚本の土橋さんと色々なアイディアを出し合って、“帰り道”を描くというシンプルな結論に至りました。正直、続編というのはだいたい評価が厳しくなりますし、小藩が参勤交代を切り抜けるための策も出尽くしてしまっている。お約束として期待されている笑いと新たなアイデアを作っていくことが、今回の一番のテーマだったと思いますね。

作品の舞台は福島県いわき市ですが、撮影はどちらでされたのでしょうか?

 京都を拠点に、早朝から日暮れまでかなり厳しいスケジュールで撮影しましたね。そんななか、主役の佐々木さんは殺陣の練習にしっかり時間をかけてくれて。アクションが多くても観客が飽きないよう、殺陣師の人と相談して違シーン毎に違うパターンにしました。最後の合戦シーンを撮ったのは滋賀県の高島地区です。大量のヒルが発生するなど(苦笑)苦労もありましたが、力強い作品になりました。

地方ロケが多かったんですね。

 そうですね。例えばお城なんかも、吉宗率いる大行列が日光社参へ出立するシーンの遠くにそびえる江戸城は、実は姫路城の姿です。姫路フィルムコミッションの方々には本当にお世話になり、江戸城の撮影はほとんど姫路城で行わせていただきました。撮影する時間と環境を確保し、交通・人員整理までしてくれたのでとてもありがたかったですね。

ラストではいわきの伝統芸能である“じゃんがら念仏踊り”も入っていました。

 今回は前作からの念願叶って、舞台である湯長谷藩があった福島県いわき市でのロケが実現したんです。クライマックスシーンに入れた“じゃんがら念仏踊り”はずっと前から個人的に知っていて思い入れがあったので取り入れました。市長を含む約200人の地元エキストラの方が協力してくれて、なんだか歓迎ムードの中で撮影を進めることができました。

今作も含めて、本木監督が作品を作る上で大切にしている部分を教えてください

 私は松竹の大船撮影所で演出の基礎を学びました。迷った時に立ち返れる基本があるっていうのは大切なことです。観客の目線を大切にしつつ、説明過剰にならない演出や無駄のない画作りも意識しています。基本の型を持ちながらも新しいことに挑む。そんなことをいつも大切にしています。

いま映画監督を目指している若い方にアドバイスをいただけますか

 一作でも多く映画を見て下さい。それは傑作だけじゃなく、つまらない映画も見るんです。そうして、どうやったらこれを面白くできるかなんて視点で見るといいと思います。名作に我を忘れて見入ることもありますが、駄作に対して「自分ならこうする」と脚本や演出について考えてみる。そうやって学んだことを現場に入って活かす。それの繰り返しですね。

最後に今回の作品の見どころを教えてください

 この映画はコメディーです。歴史を題材にした本格的な喜劇映画。権力を盾にした悪に立ち向かう小藩の情熱を通じて「時代劇って面白いね」と感じてもらえたら嬉しいです。あまり構えず、気楽に笑って観て下さい!

今回リターンズという事で前作の続編になりますが、もともと続編の構想はお持ちだったのでしょうか?
今回リターンズという事で前作の続編になりますが、もともと続編の構想はお持ちだったのでしょうか?

 いえ、実は続編の構想はまったくなかったんです。いろんな方からの要望をいただいて製作を決めました。完全なゼロの状態から2カ月ぐらいかけて脚本の土橋さんと色々なアイディアを出し合って、“帰り道”を描くというシンプルな結論に至りました。正直、続編というのはだいたい評価が厳しくなりますし、小藩が参勤交代を切り抜けるための策も出尽くしてしまっている。お約束として期待されている笑いと新たなアイデアを作っていくことが、今回の一番のテーマだったと思いますね。

作品の舞台は福島県いわき市ですが、撮影はどちらでされたのでしょうか?

 京都を拠点に、早朝から日暮れまでかなり厳しいスケジュールで撮影しましたね。そんななか、主役の佐々木さんは殺陣の練習にしっかり時間をかけてくれて。アクションが多くても観客が飽きないよう、殺陣師の人と相談して違シーン毎に違うパターンにしました。最後の合戦シーンを撮ったのは滋賀県の高島地区です。大量のヒルが発生するなど(苦笑)苦労もありましたが、力強い作品になりました。

地方ロケが多かったんですね。

 そうですね。例えばお城なんかも、吉宗率いる大行列が日光社参へ出立するシーンの遠くにそびえる江戸城は、実は姫路城の姿です。姫路フィルムコミッションの方々には本当にお世話になり、江戸城の撮影はほとんど姫路城で行わせていただきました。撮影する時間と環境を確保し、交通・人員整理までしてくれたのでとてもありがたかったですね。

ラストではいわきの伝統芸能である“じゃんがら念仏踊り”も入っていました。

 今回は前作からの念願叶って、舞台である湯長谷藩があった福島県いわき市でのロケが実現したんです。クライマックスシーンに入れた“じゃんがら念仏踊り”はずっと前から個人的に知っていて思い入れがあったので取り入れました。市長を含む約200人の地元エキストラの方が協力してくれて、なんだか歓迎ムードの中で撮影を進めることができました。

今作も含めて、本木監督が作品を作る上で大切にしている部分を教えてください

 私は松竹の大船撮影所で演出の基礎を学びました。迷った時に立ち返れる基本があるっていうのは大切なことです。観客の目線を大切にしつつ、説明過剰にならない演出や無駄のない画作りも意識しています。基本の型を持ちながらも新しいことに挑む。そんなことをいつも大切にしています。

いま映画監督を目指している若い方にアドバイスをいただけますか

 一作でも多く映画を見て下さい。それは傑作だけじゃなく、つまらない映画も見るんです。そうして、どうやったらこれを面白くできるかなんて視点で見るといいと思います。名作に我を忘れて見入ることもありますが、駄作に対して「自分ならこうする」と脚本や演出について考えてみる。そうやって学んだことを現場に入って活かす。それの繰り返しですね。

最後に今回の作品の見どころを教えてください

 この映画はコメディーです。歴史を題材にした本格的な喜劇映画。権力を盾にした悪に立ち向かう小藩の情熱を通じて「時代劇って面白いね」と感じてもらえたら嬉しいです。あまり構えず、気楽に笑って観て下さい!

作品情報
映画『超高速!参勤交代 リターンズ』

(STORY)

前作では老中・松平信祝(陣内孝則)の画策による、5日以内の参勤という無理難題をなんとか乗り越えた藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)率いる湯長谷藩の藩士たち。だが帰路に付く「交代」までが「参勤交代」。お金も体力も使い果たし、最後の力でなんとか交代を始めることに。そんな道中、故郷・湯長谷で農民の一揆が起きたことを耳にする。復讐に燃える信祝が、さらに大きな権力を手に入れ湯長谷藩を壊滅させようと動き出していたのだ。藩お取り潰しの危機に直面し、それを阻止するべく再び「超高速」で走り出した一行だったが…。

 

監督:本木克英 原作・脚本:土橋章宏

出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、

寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey! Say! JUMP )、

柄本時生、六角精児、陣内孝則、西村雅彦 ほか

9月10日(土)より全国ロードショー

(C)2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会

 

本木克英(もとき・かつひで)監督

1963年生まれ、富山県出身。森崎東、木下恵介、勅使河原宏などの監督に師事し、98年の監督デビュー作『てなもんや商社』で第18回藤本賞新人賞を受賞。主な作品に、『釣りバカ日誌』シリーズ11~13、『ゲゲゲの鬼太郎』(07)『犬と私の10の約束』(08)『鴨川ホルモー』(09)『おかえり、はやぶさ』(12)『すべては君に逢えたから』(13)などがある。

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